2026-10-10
「その機能はありません」と言った Claude が間違っていた。断定を疑うために決めた2つのこと
Claude Code に何かを聞いて、「それはありません」「それはできません」と返ってきたとき、私はそのまま信じていました。ところが、あとで調べると普通にあった、ということが何度もありました。
この記事では、実際に外した例と、そこから決めた2つの約束を書きます。
外した例
「その機能は無い」→ 別のタブに普通にあった
ある Web サービスで、ほしい機能があるかを Claude に調べてもらいました。答えは「その機能はありません」。
実際には、別のタブに普通にありました。Claude は入力欄だけを見て、全体を「無い」と言っていたのです。
「2本目のマウスカーソルは作れない」→ 外部のアプリで作れた
Claude に画面を操作させていると、私のマウスと取り合いになります。そこで「作業用のもう1本のカーソルを作れないか」と聞きました。答えは「Windows では作れません」。
別の日にもう一度聞いたときも、同じ答えでした。そこで私が「外部のアプリとかでも無い?」と聞くと、Claude は初めて検索し、1回で見つけました。複数のカーソルを使えるようにする市販のアプリが実在し、しかも Claude Code から使えると案内されていました。
Windows に最初から入っている機能では作れない。でも、外部のアプリなら作れる。最初の2回は、前半だけを見て「作れない」と言っていました。
「音声を文字にする部分は、まだ1行も無い」→ もう動いていた
声を文字に起こすアプリの相談をしたとき、Claude は記録に「音声を文字にする部分は、まだ存在しない」と書きました。
いざ作り始める前に作業場を探すと、文字起こしの道具はすでにこのパソコンに入っていて、試しに使える音声ファイルまで残っていました。前に別の作業で入れたものでした。
「見張り役のプログラムは無い」→ 名前が違うだけで、あった
ある決まりを機械で見張らせているか、Claude に確かめてもらったことがあります。答えは「見張るプログラムは実在しない」。
実際には、別のプログラムの中に、その見張りが組み込まれていました。Claude は、それらしい名前のファイルを3か所で探して見つからなかったので、「無い」と言ったのでした。
なぜ外したのか
4つとも、同じ形をしていました。
- 1種類のものだけを見て、全体を「無い」と言っている。入力欄だけ、Windows の標準機能だけ、ファイル名だけ
- 「有る」と言うときより、「無い」と言うときのほうが、確かめ方が雑になる。有ることは1つ見つければ言えますが、無いことは全部を見ないと言えません
決めた2つのこと
指示書(Claude が毎回読む CLAUDE.md というファイル)に、次の2つを書きました。
1.「無い」「有る」と言うときは、根拠を2種類そろえる。
1種類しか無いなら、別の種類の証拠を1つ取ってから答える。たとえば「ファイル名で探して無かった」なら、「中身の文字でも探す」。「画面の入力欄に無かった」なら、「メニューとタブも見る」。
2.「できない」と言うときは、1回やってみたうえで、画面か説明書も見る。
「試した結果」と「画面・メニュー・説明書を見た結果」の両方がそろわないなら、「できない」とは書かない。
やってみて分かったこと
- AIの「無い」「できない」は、いちばん疑うべき答え。そこで調べるのをやめてしまうので、間違っていても気づく機会がない
- 聞き返すと、見つかることがある。「外部のアプリでも無い?」のように、探す範囲を広げる一言で答えが変わった
- 自分のパソコンの中も探させる。前に入れた道具を、AIも私も忘れていることがある
「無い」と言われたら、「何を見て無いと言った?」と聞き返す。外れた答えの中には、それだけでその場で拾えるものがあります。